重心がもたらすリスクとは?転倒・立ち上がり・嚥下への影響
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こんにちは、スリーウエルネスの原田です。
みなさん、姿勢を気にしたことはありますか?自分の立ち姿、座り姿を見てどう感じますか?今日はリハビリ現場でよく見かける後方重心の姿勢を中心にお話しようと思います。後方重心の姿勢は一見すると立っているだけの姿勢の問題のように見えますが、実は様々な機能低下やリスクにつながっています。
今回は後方重心が及ぼす影響やトレーニングについて、整理しようと思います。
重心

通常、重心を見る際を上記の図のように耳~肩~足~かかとの位置をまっすぐ見ます。
後方重心

後方重心とは立位や座位において、重心が本来の位置よりも後ろに偏っている状態を指します。体幹の筋力低下、足関節の可動域制限などによって、生じやすくなります。
転倒リスクの増加
後方重心になると、わずかな外力や動作でバランスを崩しやすくなります。特に後方へのステッピング反応が遅れたり、出にくくなるため、そのまま尻もちをついたり、後方転倒に繋がるケースも少なくありません。
また、前方への重心移動が苦手になるので、歩行開始時の不安定さも目立ちます。
- 反動を使った立ち上がり
- 過剰な体幹の伸展(反り上がり)
- 下肢の筋力に頼りすぎる動作
結果として、効率の悪い動作となり、疲労やさらなる転倒リスクを招きます。
嚥下機能への影響

嚥下とは飲み込みのことですが、後方重心の姿勢は飲み込みにも影響を及ぼします。

後方重心で座り姿勢をとると、骨盤が後傾や円背姿勢を伴いやすく、頭部は前方突出になりやすくなります、この姿勢は嚥下時の気道閉鎖や咽頭の動きに悪影響を与え、誤嚥リスクを高める要因となります。
なぜ、後方重心になってしまうのか?
原因は一つではありません。
- 体幹の筋力低下
- 足関節背屈制限
- 感覚入力の低下(特に足底感覚)
- 恐怖心による防御的姿勢
- 病的な問題
これらが、複合的に関与しているケースが多く見られます。高齢者の後方重心姿勢は、体幹の弱さや、足首の硬さが原因になってしまうケースがよく見られます。
ただ単に筋力の低下が原因であれば、筋力をつけた日常的に意識を向けたりすれば、改善できる例もたくさんあります。
しかし、病的に後方重心になりやすい疾患もあります。それは、代表的なもので言うとパーキンソン病です。
パーキンソン病では、姿勢反射障害や体幹の前後方向への調節能力の低下、無動や固縮による運動開始の遅れなどにより、姿勢を適切に修正することが難しくなります。
特に後方へバランスを崩した際、素早く足を出して支持基底面を広げる反応(ステッピング反応)が低下しやすく、後方転倒のリスクにつながります。
トレーニングのポイント
後方重心に対する介入では単に「前に乗せる」だけでなく、以下の視点が重要です。

動作の中で自然に重心が前方へ移動できるような環境設定や練習が鍵となります。
おすすめのトレーニング
足関節の可動域改善(背屈)

後方重心の方は、足関節に背屈制限があるケースが多くみられます。
・壁に手をついて、前方へ体重を移動し、後ろ足のふくらはぎストレッチ
・膝を前に出す動きの反復練習
→これにより、前方へスムーズに重心移動しやすくなります。
前方への重心移動練習(立位)

安全を確保した上で、前に乗る感覚を学習します。
・平行棒や机に手をついて、ゆっくり前方へ体重移動
・つま先側に体重を乗せてキープ
リハビリ場面では、「恐怖心」を軽減しながら、支持基底面内でのコントロールを促します。
立位での前方リーチ練習

立位が不安定な場合は座位から始めます。
・椅子に座り、前方に手を伸ばす
・骨盤前傾+体幹前傾の練習 立ち上がり動作への繋がりもよくなります。
立ち上がり練習(分解して行う)

後方重心の方は、立ち上がりの「前方移動」が苦手です。
・立ち上がる前に、お辞儀をして鼻をつま先の上にもっていく意識づけ(重心を足部へ)
足底感覚の入力
足裏の感覚が低下していると、重心位置の把握が難しくなります。
・裸足での立位練習
・ゴルフボールなどを使った感覚刺激
感覚入力を高めることで、姿勢制御の改善が期待できます。
理学療法士からのワンポイント

スリーウエルネスでできること

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