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トレーニング&ケア

2021.11.10

理学療法士が解説!家庭でできる転倒・骨折予防運動・ストレッチ

こんにちは。スリーウエルネス理学療法士の原田です。

秋も深まり、高齢の方でも元気に運動をしている姿をよく見かけます。
わが国の問題である「高齢化」に対しては、今後いかに健康寿命を延ばしていくかが重要な課題とされています。

「健康寿命」とは、医療や介護に頼らずに、自分の心身状態を維持して自立した生活が送れる生存期間のことをいいます。健康寿命を延ばすには、自分の脚でしっかりと歩けることが重要になりますよね。しかし、高齢者は若い人と比べて骨折するリスクも高く、足腰が弱りやすいのも事実です。
そんな背景から、今回は高齢者における骨折の特徴と、予防のためのスリーウエルネスおススメの運動方法を紹介していきます。

高齢者に骨折が多い理由

なぜ高齢者は骨折をしやすいのでしょうか。その理由としては主に2つ挙げられます。

● 骨粗しょう症になりやすい

「骨粗しょう症」とは、骨量の低下や骨組織が弱まってしまうことによって、骨が脆くなり骨折しやすくなる病気です。加齢に伴って発症しやすく、女性ホルモンの分泌量減少、腸管でのカルシウムの吸収が悪くなる、カルシウムの吸収を助けるビタミンDをつくる働きが弱くなることなどが原因として挙げられます。また、若い頃よりも食事量や運動量が減るといった生活習慣の変化も関係します。日本では約1000万人もの人が骨粗しょう症にかかっているとされており、年齢が高くなるほど有病率が高く、特に女性に多い傾向があります。
骨粗しょう症は、弱い外力でも骨折しやすくなるのが特徴であるため、高齢者に骨折が多い理由の筆頭に挙げられます。

● 転倒しやすい

転倒は、骨折の直接的な原因となります。最近では「ロコモティブシンドローム」と呼ばれる「移動能力に支障をきたしている状態」になる高齢者が増えています。ロコモティブシンドロームになると、筋力が弱まったり、バランス能力が低下したりして、転倒しやすくなり、骨折リスクが高まります。

高齢者が骨折しやすい部位

高齢者に多い骨折は主に以下の4つの部位が挙げられます。

● 大腿骨頸部骨折

「大腿骨頸部骨折」とは、脚の付け根部分の骨折です。
太ももの骨を大腿骨といい、先端の丸い部分を大腿骨頭といいます。大腿骨と大腿骨頭を連結しているのが大腿骨頸部で、骨折しやすい部分となります。
大腿骨頸部骨折は、転倒してお尻や膝を打ったり、太ももが捻れたりすることによって生じます。骨折部分の痛みによって、歩くことや立ち上がることが困難になるのが特徴です。ほとんどの場合が手術となるため、ある程度の期間入院しなければなりません。

●脊椎圧迫骨折

「脊椎圧迫骨折」とは、背骨の骨折です。背骨に上下から圧迫されるような力が加わることによって骨折が生じ、特に骨粗しょう症で脆くなった骨になりやすい特徴があります。
脊椎圧迫骨折は、尻もちをついたり、重たいものを持ち上げたりすることで生じやすいですが、くしゃみや体を捻った程度の力でも生じることもあります。ちょっとしたきっかけで骨折になるため、何がきっかけかわからないことも多く「いつの間にか骨折」とも呼ばれることがあります
骨折をしていても痛みをさほど感じないことがありますが、寝返りや起き上がりの際に強い痛みが生じることか多いです。

● 上腕骨骨折

「上腕骨骨折」とは、腕の付け根部分の骨折です。転倒して直接肩の辺りを打ったり、肘や腕をついたりした際に生じます。
時に、骨折と同時に肩が脱臼したり、神経を傷つけてしまったりすることもあります。骨折した部分の転位(骨がズレること)がなければ、三角巾やバストバンドなどで腕を固定し、保存的に治療を行います。

● 橈骨遠位端骨折

「橈骨遠位端骨折」とは手首の骨折で、転倒して手をついた際に起こりやすいのが特徴です。手のひら側をついて受傷する骨折を「コーレス骨折」、手の甲側をついて受傷する骨折を「スミス骨折」といいます。橈骨遠位端骨折では、前者の頻度が多い傾向にあります。

高齢者向けの骨粗しょう症予防・転倒予防のための体操

高齢者における骨折について解説してきましたが、いずれも転倒が大きな原因に挙げられます。そのため、骨折を防ぐには転倒をしない体作りが重要になります。
そこで今回は、スリーウエルネスがオススメする、高齢者でも簡単に実施できる骨粗しょう症予防・転倒予防のための体操を紹介します。

● スクワット

1.立った状態で足を肩幅に開きます。

2.背中が丸まらないよう、胸を張って膝が90度になるくらいまで体を下ろしていきます。

3.膝を伸ばして1の状態に戻します。
これを10回繰り返します。

※膝を曲げるのがきつい場合は、曲げる角度を浅くして行いましょう。
※背スジをまっすぐすること、膝がつま先より前に出ないこと、膝とつま先が同じ方向に向くことがポイントです。

● カーフレイズ(かかと落とし)

1.壁や椅子などの前に立ち、足を肩幅に開きます。

2.壁や椅子に手を添えながら、かかとを床から離していきます。

3.かかとをストンと落として、かかとに軽い衝撃を与えます。

これを10〜20回繰り返します。

※かかとに衝撃を与えることで、骨を再生する細胞が活性化するといわれており、骨粗しょう症にも効果的です。

● 片脚立ち

1.壁や椅子などの前に立ち、足を肩幅に開きます。

2.壁や椅子に手を添えながら、片脚を少し浮かせます。

3.2の姿勢を10秒キープします。
反対側も同じように行いましょう。

※片脚立ちをする時は、体が傾いたり、背中が丸まったりしないようにすることがポイントです。

● 四股踏み

1.足を大きく横に広げて立ち、手は壁や椅子などの上に置きます。

2.力士が四股を踏むように足を大きく横に持ち上げていきます。

3.力強く足を下ろしていきます。

※カーフレイズと同様に、足への振動刺激によって骨を再生する細胞を活性化させます。

● 背筋伸ばし

1.立った状態で両手を前で組みます。

2.肘を伸ばしたまま、頭の上に腕を上げ、体全体を真上に伸ばしていきます。

※頭を天井に向かわせるように、全体で伸びをするのがポイントです。

まとめ

高齢者における骨折の特徴と、骨粗しょう症予防・転倒予防の体操について紹介してきました。骨折をしないためには、転倒しないことが一番大切です。スリーウエルネスでは、今回紹介した体操の他にも、その人の体に合ったプログラムをお伝えしています。
健康寿命を長く、生涯現役を目指して一緒に頑張りましょう。

参照URL:
骨粗鬆症(骨粗しょう症)|公益社団法人日本整形外科学会

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