快適なステイホームライフが原因!?手首の痛みが主症状「ドケルバン病」が急増中!
目次
こんにちは。スリーウエルネスの柔道整復師の大塚です。
コロナ禍と呼ばれ始めて2年が過ぎました。その間に社会の構造も変化し、仕事は自宅でリモートワーク、学校の授業や子供の習い事もリモート、日常生活の買い物はネットショッピング、食事は宅配サービスなど、大抵のことは家から出ずに出来るようになってきました。便利になると同時に、スマホやタブレット、パソコンを使う頻度が増えた方も多いのではないでしょうか?
世の中が便利になるにつれ、整形外科ではある病気でお悩みの方の受診が増えているそうです。それが「ドケルバン病」です。「ドケルバン病」という病名を聞いたことのない方も多いと思います。英語では「smartphone-thumb(スマートフォンサム):スマホ親指」とも呼ばれ、日本では「スマホ腱鞘炎(けんしょうえん)」と呼ばれることのある病気です。
今回はこの「ドケルバン病」について詳しく解説します。スマホやパソコンを触っているときに、親指や手首が痛いという方必見のブログですよ。痛くない指や手でスクロールしながら、最後まで読んでくださいね!
ドケルバン病ってどんな病気?
もともと「腱鞘炎」は手先を多く使う職業の方や、産前産後の女性、家事に追われる主婦(主夫)の方などに多い病気です。しかし、ここ2年のうちに、年齢、性別問わず、スマホやパソコンの使い過ぎに起因した、この「ドケルバン病=スマホ腱鞘炎」で、病院受診する方が増えてきているそうです。文字通り、スマホを片手でよく使う方や、キーボードを良く使う方に多いのがこの病気の特徴。
ドケルバン病とは手首の親指側の腱や腱鞘(けんしょう)に炎症が起こり、痛みや腫れが生じる病気です。腫れや痛みにより、手首の腱がスムーズに動かせなくなります。
「腱」とは筋肉の末端にあり、骨に付着しています。筋肉が伸び縮みすると、腱が骨を引っ張ることで関節を動かすことができます。「腱鞘(けんしょう)」とは腱が通るトンネルのこと。骨と筋肉をつないでいる腱を包み、腱が滑らかに動くよう支える滑車(かっしゃ)のような働きをする組織です。
ドケルバン病では親指の、手首あたりに痛みを感じます。これは手首側の腱鞘に炎症が起こることによるものです。ドケルバン病は別名「狭窄性腱鞘炎(きょうさくせいけんしょうえん)」とも言います。 通常、一つ一つの腱は独立して存在していますが、手首の親指側にある腱鞘は手背第一コンパートメントと呼ばれ、一つの腱鞘の中を、親指を伸ばす働きのある短母指伸筋腱(たんぼししんきんけん)と親指を開く働きのある長母指外転筋腱(ちょうぼししんきんけん)という2つの腱が走っています。1つのトンネル内に2本の腱が走行しているため、使い過ぎなどで炎症を起こすと、腱が狭窄しやすく、症状が出やすいとされています。
どんな人に多い?
- 親指や手首を酷使する人
- 更年期の女性
- 出産前後の女性
- 糖尿病
やはり一番多いのは、親指を酷使する人。特に、手首の腱鞘に負担をかけるのが、手首を曲げながら親指を動かす動作です。スマートフォンやパソコンの操作を使う方は注意が必要です。他にも、ギターやピアノなどの楽器演奏、スポーツをする人も起こりやすい傾向があります。
また、女性にも多いのが特徴です。原因ははっきりとはわかっていませんが、女性ホルモンのバランスが乱れることで手がむくみやすくなることが、炎症と関係すると考えられています。
また、意外に多いのが、出産前後の女性です。出産後数か月の首のすわっていない赤ちゃんを、頭を支えながら抱っこしたり、抱き上げるときの姿勢が、手首の腱鞘に負担をかけるために起こりやすくなるといわれています。
他にも、糖尿病がある人は、手足の血流が悪くなっているためにむくみやすく、炎症が起こりやすいとされています。更年期の女性や糖尿病がある人は、ドケルバン病だけでなく、ほかの腱鞘炎や手の痛みも起こりやすいので、手の使いすぎには注意するようにしましょう。
セルフチェックしてみよう!
手首の親指側が痛む人や、親指をよく使う人は、自分で行えるチェック方法があります。簡単なので、是非やってみてくださいね。
アイヒホフ・テスト
~手順~
1.こぶしの中に親指をいれて、丁度グーの形のこぶしを作ります。
2.腕を前に伸ばし親指側が上になる様にしましょう
3.手首を小指側が下になる様に曲げます。
親指を握りこみ、そして手首を下にひきます。強く痛む方や、痛みで手首を十分に曲げることができない方は、すでにドケルバン病に罹っている可能性大です。軽い痛みを感じるけど、曲げることに支障がないという方は、ドケルバン病である可能性は低いですが、すでにドケルバン病予備群です。手首の使い過ぎには注意してくださいね。
ストレッチやマッサージは改善できる?ドケルバン病の原因は〇〇にあった!
ドケルバン病になって、色々とマッサージやストレッチをしてみたけど、なかなか痛みが引かないという方もいるのではないでしょうか?ドケルバン病をはじめとした腱鞘炎に対して、間違ったストレッチやマッサージをしてしまうと、痛みが引かないだけでなく、かえって悪化させるリスクすらあります。
従来、ドケルバン病の原因としては、使い過ぎはもちろんのこと、「筋肉の硬さ」にあるとされていました。しかし近年では、筋肉でもなく、関節でもなく、靭帯でもなく、硬くなった筋膜であると言われています。筋膜をアプローチすることで、ドケルバン病の痛みの軽減が期待できるということですね。
筋膜ってなに?
筋膜とは、ボディスーツのように、全身の筋肉を覆う薄い膜のこと言います。筋肉は肩の筋肉と手首の筋肉は繋がっておらず、それぞれ独立して存在しますが、筋膜は肩も手首もつながっています。つまり、手首周辺の筋膜だけでなく、肩の筋膜が硬くなっていたりすると、手首にも影響を及ぼし、ドケルバン病などの症状が悪化する原因になる可能性があります。
もちろん、職業やスポーツなどによって、筋膜が硬くなる原因や硬くなりやすい場所等も違うため、すべての人の原因が同じとは限りません。
まとめ
ドケルバン病はパソコンやスマホなど、指を酷使する現代ならではの現代病とも言えますね。以前は20代から50代の女性に多く発症すると言われていましたが、年齢や性別問わず、多くの方がドケルバン病を発症してもおかしくありません。
その為にも、ドケルバン病の原因を良く理解し、ドケルバン病の悪化させないことが大切です。スリーウエルネスでは、柔道整復師や理学療法士の国家資格を持ったセラピストが、筋膜の乱れ・癒着に対し、筋膜リリース施術「ファシアスリックテクニック」を用いて、アスリートから一般の方まで施術を行っています。
つらい腱鞘炎やドケルバン病の痛みなど、筋膜リリース施術で症状の改善を目指してみませんか?お困りの方は是非一度スリーウエルネスへご相談ください!
フリーダイヤル:0120-244-688 トレーニング・施術電話受付9:00~17:00
スリーウエルネス柔道整復師 大塚