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トレーニング&ケア

2024.12.25

健康食品って何?利用する上で気をつけること7選

こんにちは、スリーウエルネストレーナーの尾嶋です。

近年、食生活を通じた健康づくりに関心が高まっています。それに伴い、市場にはさまざまな健康食品と呼ばれるものが流通していますが、その健康食品が原因で体調を崩す事例も出てきており、利用にあたっては注意も必要です。

今回は、健康食品について正しく理解していただくための情報と、利用する場合の確認ポイントをご紹介します。

健康食品とは?

健康食品とは、一般的に、食品の中で特に健康に役立つ食品全般のことをいいます。しかし、その働きや安全性については、科学的根拠のあるものと、明確にはないものがあります。科学的根拠があるものについては国が保健機能食品制度をつくり、食品へその機能を表示することを認めています。

健康食品は、保健機能食品制度に基づく「保健機能食品」と、それ以外の「いわゆる健康食品」に分かれます。国が表示を許可している食品には、乳児や妊産婦などへの特別の用途がある「特別用途食品」、一定の科学的根拠が認められた「特定保健用食品(トクホ)」、20種類のビタミン・ミネラルなどの含有量が国の基準を満たす「栄養機能食品」があります。また、似た名前の「機能性表示食品」は、一定の科学的根拠を消費者庁に届け出ることで、事業者の責任でパッケージに機能が表示できる食品です。

健康食品の種類

①特別用途食品

【対象】

乳児や妊婦、授乳婦、病者など健康の保持や回復、発育などに適している旨を表示する食品

【安全性】

機能については、消費者長官が許可しているもの

【食品例】

病者用食品、乳児用調整乳、嚥下困難者用食品など

【表示例】

「本品は、たんぱく質摂取制限を必要とする、腎臓疾患の方に適した食品です」などと表示されている。

②保健機能食品

【対象】

食生活が原因で、生活習慣病になる可能性がある方

食欲衰退傾向の方で、医学、栄養学的な配慮が必要な方

【種類】

特定保健食品、栄養機能食品、機能性表示食品の3つに分けられる

1.特定保健食品

【安全性】

成分の機能に関して、ある一定の科学的根拠がある国によって認められている。個別審査により、消費者長官に承認されている。

【食品例】

お腹の調子を整える食品(ヨーグルト、オリゴ糖)

コレステロールが高めの方の食品(油、豆乳飲料)

血圧が高めの方の食品(お茶など)

【表示例】

「お腹の調子を整えます」など、国に認められた働きが表示されている。

2.栄養機能食品

【安全性】

13種類のビタミンと6種類のミネラル、n-3系脂肪酸の含有量が国の規格基準を満たしている。

【食品例】

錠剤型のサプリメント 清涼飲料水、お菓子など

【表示例】

「栄養機能食品(〇〇)」などの表示がされている。「お腹の調子を整えます」、「脂肪の吸収を穏やかにします」など、健康維持・増進などに役立つ効果が期待できることを科学的な根拠を元に表示される。

3.機能性表示食品

【安全性】

安全性や機能の科学性などが、事業者によって消費者庁に届け出られたもの。消費者庁や個別審査を受けたのものではない。

【食品例】

錠剤型のサプリメント、 清涼飲料水、お菓子など

【表示例】「機能性表示食品(〇〇)」などの表示がされている。「お腹の調子を整えます」、「脂肪の吸収を穏やかにします」など、健康維持・ 増進などに役立つ効果が期待できることを科学的な根拠を元に表示されている。

③いわゆる健康食品

【安全性】

科学的に根拠があるとは限らない

【食品例】

サプリメント、プロテインなど

【表示例】

「栄養補助品」、「健康補助品」、「栄養調整品」などと表示されている。

次に、健康食品の分類と食品表示・栄養成分表示の決まりと見方について紹介します。

食品表示・栄養成分表示の見方

食品表示例

栄養成分表示

確認しておきたいアレルゲンを含む食品の表示

法律で、特定のアレルギー体質を持つ方の健康危害の発生を防止する観点から、過去の健康危害等の程度、頻度を考慮し、容器包装された加工食品等に特定の原材料を使用した旨の表示を義務付けられています。「アレルゲン」とは、アレルギーの原因となる※抗原のことで、表示を義務化する「特定原材料」と、通知で表示を奨励する「特定原材料に準ずるもの」の、2つに分類されています。

※抗原とは

免疫応答を引き起こす物質のことで、たんぱく質や多糖から成り立ち、免疫システムが異物を認識するときの標的になります。

健康食品を利用するときに注意したいポイント7選

1.錠剤・カプセル状の製品は過剰摂取になりがちです。味・香り・容積が備わった通常の食品形状の製品の方が、過剰摂取になりにくいです。

2.広告のキャッチコピーや利用者の体験談のみを信用するのではなく、自分自身で製品に含まれている成分の安全性と有効性に関する情報を調べるようにする。

3.友人・知人から得た情報は、その情報源をたどって、販売業者の宣伝にすぎない内容ではないか、正確な情報を確かめる。

4.製品の品質等を確認するための、製品中の個別の含有量、製造者や問い合わせ先が明記してあることを確認する。

5.思わぬ健康被害を受けることがあるので、錠剤・カプセル状の製品を複数利用したり、医薬的な効果を期待して利用しないようにする。

6.自己判断での医薬品との併用は避け、不調を感じたら必ず医師・薬剤師などの専門家に相談する。

7.高価な製品ほど効果があるとは限りません。同様の製品と比べるようにする。

終わりに

ここまで健康食品の分類・利用する際の確認ポイント等について紹介してきましたが、理解しておきたいのは、健康食品を使えば健康になるというわけではないということです。たとえ優れた健康食品でも、その利用目的、方法、摂取量を配慮しなければ、その効果を期待することはできません。基本は栄養バランスのとれた食事です。健康食品で問題を解決しようとするのではなく、あくまでも補助的な食品の一つであると考え、上手に利用するようにして下さい。

参考元:https://www.caa.go.jp/

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