ランニングやマラソンによる主な身体トラブルとは?原因や症状と、ケア方法を解説!(前編)
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みなさん、こんにちは。スリーウエルネスの柔道整復師・大塚です。
2021年11月14日に開催される「おかやまマラソン」出場者の抽選結果発表を受けて、練習に励む市民ランナーの姿が目立ちはじめてきましたね。
ランニングは、ウェアとシューズを用意するだけで始められるもっとも手軽なスポーツのひとつ。難しい技やルールを覚える必要もないため、子どもから高齢者まで誰でも気軽に挑戦することができます。
ランナーによくみられるスポーツ傷害
しかしながら、単調な動きを繰り返すスポーツであるが故に、特定の部位に過剰な負荷がかかりやすく、常にケガのリスクと隣り合わせであることもまた事実。
特に走り慣れていない初心者ランナーの場合、筋肉量や柔軟性が不十分な状態での過度な練習や、不完全なフォーム、誤ったシューズ選びによって、不用意にケガをしてしまうケースは少なくありません。
下記に、ランナーに多くみられるスポーツ障害の一例をご紹介しましょう。
腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)
痛みが生じる部位 : ひざ外側
主な症状 : きしむような痛み
膝の屈伸を繰り返すことで大腿外側にある腸脛靭帯に炎症が生じ、膝の外側にきしむような痛みが生じます。マラソンランナーに多い典型的なスポーツ障害で、通称「ランナー膝」とも呼ばれます。特に練習量が急に増える初心者ランナーに多くみられます。
アキレス腱炎
痛みが生じる部位 : アキレス腱
主な症状 : ふくらはぎの痛み、腫れ
地面を踏み返す動きが繰り返されることによってアキレス腱が炎症を起こし、ふくらはぎに痛みが生じます。オーバートレーニングのほか、関節の歪みや扁平足、柔軟性不足、不完全なランニングフォームなどによって局所的に過剰な負荷がかかっていることも要因のひとつと考えられます。
足底筋膜炎(そくていきんまくえん)
痛みが生じる部位 : 足裏
主な症状 : 床にかかとをつける際の鋭い痛み、朝起きた時の一歩目が痛い
かかとから足指の付け根に伸びる足底腱膜が炎症を起こし、足裏全体に痛みが生じます。扁平足や柔軟性不足、シューズのオーバーサイズなどに起因するケースが多く、走れば走るほど足底の痛みが強くなります。一時的に改善しても繰り返すことが多いため、注意が必要です。
鵞足炎(がそくえん)
痛みが生じる部位 : ひざ内側
主な症状 : 接地時のツンとする痛み、引きつるような違和感
膝下5㎝ほど下、スネの骨「脛骨」の内側に位置する「鵞足」は、複数の筋肉が集まる場所。不適切なフォームや筋肉の柔軟性不足、偏平足などによって無意識にひざ下をひねる動作が繰り返されると、動作負荷もここに集中。その結果、脛骨周囲が炎症を起こし、ひざ周辺の筋肉に痛みが生じます。
しっかりケアして傷害予防
質の高い練習を継続するためには、上記の症状や違和感を抱いた時点ですぐに練習をストップし、適切なケア・治療を受けることがとても大切。
さらに、日常的な正しいケアでケガのリスクは最小限に抑えることもできます。
実はそうしたアスリートへのケアサポートも、スリーウエルネスの得意分野のひとつ。プロバスケットボール選手のコンディショニングを担当しているほか、昨年『天満屋女子陸上競技部』がクラウドファンディングを立ち上げ、市民ランナーを応援する「サブ3プロジェクト」の公式サポーターも受任。フルマラソンで3時間切りを目指す市民ランナーに対し、定期的なフィジカルサポートを行っています。
後編では、自宅でできる簡単なストレッチ法やスリーウエルネスならではのケア&サポートについてご紹介する予定です。
マラソンランナーの方はもちろん、ゴルフやテニスなどあらゆるスポーツ愛好家に役立つ情報が満載なので、お楽しみに!
スリーウエルネス 柔道整復師 大塚