1. ホーム
  2. ブログ
  3. 激しい運動や筋トレは苦手・・・そんな方におススメのエクササイズ!「コアコンディショニング」とは?

トレーニング&ケア

2023.08.02

激しい運動や筋トレは苦手・・・そんな方におススメのエクササイズ!「コアコンディショニング」とは?

こんにちは、スリーウエルネス健康運動指導士の尾嶋です。

運動が健康に良いのはよくわかっているけど、「何から始めていいのか分からない」、「ハードな運動はちょっと・・・」と思っている方も多いのではないでしょうか。そんなあなたにご紹介したいのが、以前のブログでも紹介し、日常生活やスポーツシーンにおける、全ての「姿勢」と「動き」の土台を整える「コアコンディショニング」です。

運動を始めるにあたって不安という方は、長年、運動不足気味だったり、運動経験がなかったりする方が大半ではないでしょうか?「コアコンディショニング」は運動や日常生活に必要な身体の土台を作り、整えるエクササイズです。まさにこれから運動を始めたい方にピッタリなエクササイズ。ではどんなことをやるのでしょうか?

ヒトの基本機能とと発育、発達

人類は長い進化の過程の中で、地上を二足歩行で生きていくための基本機能を手にしました。太古の昔、生物は海で生を受け、ヒトを含む脊椎動物は、水中で重力に適合するための機能(脊椎)を獲得し、やがて地上に上がり、進化していきました。人間も脊椎動物の一種です。運動能力に個々差はありますが、脊椎動物としてのヒトの基本機能は共通です。

生まれたばかりの赤ちゃんは適切な環境と大人の暖かい見守りさえあれば、誰に教わるわけでもなく、一人で立って歩けるようになります。それは 直立二足歩行が生きるために必要なヒトの基本機能となっているからです。 つまり、ヒトの赤ちゃんが一人で立って歩けるようになる発育発達の過程は、ヒトの体が重力に適応した進化の過程を生まれてわずか数年で辿っているとも言えます。

便利な世の中が体幹機能を衰えさせる?

前述したように、人類は長い生命の進化の過程で、その時々の環境の変化に適応し、その結果、直立二足歩行を可能にする体幹機能を獲得しました。ヒトは本来、日常生活の中で体をしっかりと動かしてさえいれば、その体幹機能を維持できます。しかし、生活が便利になりすぎた現代、動かずともできてしまうことが増え、それとともに体幹機能の低下が懸念されています。

体幹の機能低下が及ぼす影響とは?

体幹の機能が低下すると、姿勢が悪くなる(不良姿勢)、身体を思うように動かせない(不合理な動き)、頭痛や肩こりなどの身体症状(不定愁訴)や痛みを引き起こすなど、様々な悪影響が表面化します。 このような悪影響を防ぐためにも、セルフコンディショニングとしてぜひやっていただきたいのが、『コアコンディショニング=発育発達エクササイズ』です。

コアコンディショニングってなに?

では、コアコンディショニングとは、具体的に何を行うエクササイズなのでしょうか?

ひと言でいえば、人が生まれて成長していく過程を再現し、それらの時期に獲得した機能を再獲得するためのトレーニングです。いくつか具体的なエクササイズを紹介します。

胎内から産声、泣く過程と得られる発育発達の機能

出産時、赤ちゃんは産道を出ると同時に肺に一気に空気が流れ込み、最初の呼吸「産声」を上げます。その後、赤ちゃんは「泣く」ことを通して、感情を表現すると同時に、「泣く」ことで横隔膜や腹横筋といった体幹を安定させるために重要な筋肉を発達させていきます。 赤ちゃんは「泣く」ことを繰り返すことで、体幹深部の筋肉群を活性化させ、重力に対して体を支えるための準備をしています。そう考えると、赤ちゃんが泣くという行為には、とても重要な意味があるのですね。

発育発達エクササイズ:呼吸エクササイズ

コアコンディショニングにおいて、この赤ちゃんが「泣く」という動作、呼吸法を再現したしたのが「呼吸エクササイズ」。

一言で言えば、呼吸運動によって体幹深部を上手く使えるようになるためのエクササイズです。 ストレッチマット、ヨガマット、お持ちの方はストレッチローラー、座面が平らな椅子の上などで行います。

※血圧の急激な上昇などが考えられるため、循環器系疾患(狭心症や)をお持ちの方、高血圧症の方、高血圧を伴う代謝性疾患(糖尿病など)の方は医師の指示のもと行ってください。

定頸(ていけい)・頭部のコントロールから得られる発育発達の機能

赤ちゃんが「泣く」ことで体幹深部の筋肉を鍛え、重力に対して体を支える準備が整ってくると、次の段階は『定頸(ていけい)・頭部のコントロール』です。難しく聞こえますが、いわゆる「首がすわる」という状態。

体幹が安定した赤ちゃんは、徐々に声のする方向や明るい方向に目や頭を『動かす』ようになります。そして、生後約2ヶ月前後で、うつ伏せから頭を持ち上げようとして、首の深層にある筋肉を動かし、頭を『支える』準備をします。最初は不安定ですが、生後3~4ヶ月になると、だんだんと体の真中で頭を持ち上げられるようになっていきます。

この『動かす』『支える』という動作を通して、重力に抗し、頭を体の中心で持ち上げ支えられるようになります。これが『定頸・頭部のコントロール』です。

その後、さらに頭を動かし、手足を動かすことで脊柱周りの小さな筋肉たちを動かし、関節を安定させ、背骨の自然なカーブが形づくられていきます。ここで獲得するのが、『正中感覚』という自分の頭と脊柱が体の中心であるという感覚です。この『正中感覚』は、今後の運動の基本となります。

発育発達エクササイズ:定頸エクササイズ

この定頸エクササイズは「ストレッチローラー」という器具の上で行います。最初は不安定なローラーの上で手足を思うように動かすのはなかなか難しいという方もいるかもしれません。そのような方は、しっかりと正しい動きを指導してくれるトレーナーの下で行うのがおススメですよ!

まとめ

今回は発育発達エクササイズのごく一部を紹介させていただきました。

赤ちゃんが行っている運動を今さらエクササイズとして行うなんて・・・と思う方もいるかもしれません。しかし、赤ちゃんの発育発達における運動の過程は、ヒトが人として生きていくために必要不可欠なもの。身体を上手く使えない人や運動経験の少ない人にこそ、改めて発育発達エクササイズを行うことが大切です。

赤ちゃんがやっている運動を再現したものなので、当然、負荷も強くなく、運動が苦手な方でも問題なく行えます。トレーニング初心者の方や、これからトレーニングを始めようという方におススメです! スリーウエルネスには、この発育発達エクササイズである「コアコンディショニング」を専門に指導するトレーナーが在籍しています。興味のある方は、ぜひお問い合わせください。

スリーウエルネス健康運動指導士 尾嶋

【参考サイト】
JCCA一般財団法人日本コアコンディショニング協会
https://jcca-net.com/

関連記事

一覧へ戻る
ページのトップへ