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トレーニング&ケア

2024.03.14

アクティブシニア

こんにちは、理学療法士の原田です。突然ですが、みなさん「アクティブシニア」というワード、一度は耳にしたことはあるのではないでしょうか?高齢化社会になり、高齢者に割合は増加の一方です。高齢者になると生き生きと元気に過ごせる方もいれば、そうでない方もいます。もちろん病気に逆らえないこともありますが、できるだけ元気に過ごしたいという思いは多くの方に共通していると思います。

今回は毎日を活動的に過ごす「アクティブシニア」について定義やライフスタイル、就労のあり方をご紹介していきます。

よく聞くアクティブシニアって何ですか?

何歳から「シニア」と呼ばれるのか、どんな条件を満たせば「アクティブシニア」なのか、という明確な定義はありません。

アクティブとは「active(活動的な)」という英単語に由来しています。一般的に「アクティブシニア」といえば、定年退職したり、65歳以上になったり、年を重ねても活動的な方を意味します。

  • まだまだ元気に活動したい
  • 年をとっても仕事を続けたい
  • 社会貢献がしたい
  • 健康増進に努めたい
  • 趣味を楽しみながら過ごしたい
  • 生涯現役でいたい 
    など

色々な価値観がありますが、このように生き生きと過ごしている方をアクティブシニアと呼びます。身近なシニア・高齢者の方を思い返してみて「若々しい」「元気に活動している」「仕事や趣味を楽しんでいる」という人がいれば、アクティブシニアと言えるでしょう。筆者の祖母も70代で韓国旅行に出かけたり、カフェで女子会を開いたりとアクティブシニアに該当すると思います。

アクティブシニアのライフスタイル・行動特性

アクティブシニアと呼ばれる人には旅行・スポーツ・趣味などを楽しむという特性があると言われています。どれもエネルギーがいることであり、行動に移していれば「活動的」と思われることばかりです。アクティブシニアのライフスタイルや行動特性に関してよく取り上げられる2つの項目をみていきましょう。

【旅行を楽しむ】

一言で旅行といっても日帰りや一泊旅行から海外旅行まで選択肢は幅広いです。旅行に行くということは、言葉で表す以上に様々な機能が求められます。まず旅行に行くためには活動に対する「意欲」がわくことが前提となります。行き先を決めて、本やインターネットで情報収集を行い、航空券やホテルの手配をして荷造りする過程では意外と頭も体力も必要です。

そして実際の旅行が始まれば、移動や観光においては体力が求められます。体力に自信がない場合は、高齢者向けのゆっくりとした日程のツアーも組まれているため一度参加してみると「自分もまだまだアクティブに過ごせる」という自信につながるかもしれません。

【スポーツを楽しむ】

スポーツクラブやジムに通うのは若者だけではありません。アクティブシニアのライフスタイルにはスポーツや運動の習慣が取り込まれているといわれています。社交ダンスや卓球、ゲートボール、エアロビクスなど興味のある運動に取り組んでいるアクティブシニアは非常に多いのです。定期的に外出する機会にもなるため、体を動かす良いきっかけとなります。継続的に運動することで体力がつくとアクティブシニアの仲間ができ、そのネットワークからさらに活動的に過ごすためのヒントが得られることもあります。運動習慣を身につけると生活習慣病の予防にも繋がるため、一石二鳥ともいえます。

家庭菜園やカメラなど、どんなことでも良いので楽しいと思える趣味を持っておくと生きがいに繋がります。書店で何か本を買って独学で何かに挑戦するのも良いですし、経済的に余裕があれば習い事の教室に通ってみるのもよいでしょう。

高齢者と就労

長年培ってきた経験やスキルを活かしてまだまだ働きたいと就労意欲のある、アクティブシニアも増加しています。実際の就労状況として2018年に総務省が発表した統計によると、高齢者の就業者数は80万人で、14年連続で増加しています。就業者数の総数に対して高齢者が占める割合は12.4%であり、働く人の約1割が高齢者というデータになっています。自営業者や役員を除くと雇用者の多くがパート・アルバイト、契約社員として働いています。働くシニアの多くは「自分の空いている時間に働きたい」「家計の足しにしたい」という思いから非正規雇用を選択していることが多いです。

社会参加は健康維持にも欠かせない

「元気だから仕事ができる」という思いから就労を始めても結果的に「仕事をするから元気でいられる」といった恩恵も生じます。仕事をすることによって、中年期に近い活動量を保つことにも繋がります。また高齢者にとって社会参加の機会を持つことはとても大切であり、数々の研究でも効果が示されています。

例えば筑波大学などの研究グループは、社会的なつながりが弱い高齢者では要介護が必要になったり、死亡するリスクが1.7倍になると報告されています。有償の仕事、無償のボランティアなど形は様々ですが、社会参加をしておくことで結果的に自分の健康維持にプラスになる可能性があるのです。いつまでも健康を大切にしてアクティブシニアとして過ごしたい方はこのような観点で仕事やボランティアに挑戦するという選択肢もあります。

会社の定年、子育てからの卒業が「人生の定年ではない」

会社で定年を迎えたり、子育てを卒業したりすると「老い」に向かっていくというイメージをお持ちの方は多いです。ただそれが「人生の定年」ではなく、老後生活は続いていきます。65歳から老後生活が始まるとしても、平均寿命を考えれば約20年以上もの時間があるのです。

その時間を少しでも、生き生きと楽しいものにするために、「アクティブシニア」のライフスタイルを参考にしてみてはいかがでしょうか?

アクティブシニアになるために!

身近に出来ることとして、体力づくりを始めてみませんか?旅行やスポーツ、趣味を楽しむにも体力や筋力が必要です。おすすめの運動として、まずは散歩です。一日、何歩歩いているかをみなさんはご存知ですか?1㎞歩くと個人差はありますが1400歩前後になります。1日何歩歩いているのか、万歩計などで計測してみるのもいいかもしれません。スマートフォンであれば、アプリもあるので活用するのも便利です。

そして理学療法士の私がおすすめするのはスクワットです。下半身の大きな筋肉を鍛えることで、転倒予防にも繋がります。安全のために動かない椅子などを把持し、お尻を突き出しながらしゃがんでいきます。そこからまた立ち上がるという動作を繰り返します。慣れてきたら負荷を上げるために5カウント程数えながら、ゆっくりと行ってみましょう。次回はおすすめの運動を多数、紹介する予定です。

スリーウエルネスで健康習慣

スリーウエルネスのお客様もアクティブシニアの方が大勢いらっしゃいます。ゴルフを楽しみたい、もっと筋肉をつけたい…お客様のご希望は様々ですが、みなさま運動に対して積極的で学ぶ姿勢がとても素晴らしいです。ぜひ、スリーウエルネスで生き生きとしたアクティブシニアを目指しませんか?

スリーウエルネス理学療法士 原田

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