握力が弱くなったら要注意!?隠れたサルコペニアの可能性とは
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こんにちは、スリーウエルネス柔道整復師の村田です。
最近、日常動作で「握る力」が弱くなったと感じていませんか?ペットボトルが開けづらい、買い物袋を持つのが疲れるなど「ちょっとした変化」は実は筋力低下のサインかもしれません。
近年注目されている「サルコペニア(加齢性筋肉減少症)は、見た目には分かりにくいですが、握力の低下がその初期兆候として現れることが多くあります。握力は単なる「手の力」ではなく全身の健康状態を示す重要な指標になります。また、最近体力が落ちてきた、転びやすくなった気がする、そのようなお悩みをお持ちの方、もしかするとサルコペニアの兆候かもしれません。
サルコペニアとは

サルコペニアとは主に加齢によって筋肉量や筋力が低下する状態を指します。ギリシャ語の「sarx(肉)」+「penia(減少)」から来た言葉で、直訳すると「筋肉の損失」という意味です。原因は様々あります。
加齢(老化)
筋肉を合成する力が年齢とともに低下
運動や栄養に対する身体の反応も鈍くなる
ホルモン(テストステロン、成長ホルモンなどの)分泌減少
運動不足
活動量が少ない生活が続くと、特に下半身の筋力が衰えやすくなります
長期間の寝たきりや入院などで急激に進行する(廃用性サルコペニア)
日常的な歩行・筋トレ・趣味などの運動不足も要因に
栄養不足
加齢による食欲低下や消化機能の低下も影響
たんぱく質の摂取不足が最も大きい要因
慢性疾患 基礎疾患
糖尿病、心不全、慢性腎臓病、など代謝異常や活動量低下を引き起こす場合、筋肉量が低下する要因となる
サルコペニアは、加齢+生活習慣+病気など複数の要因が重なって進行するのが特徴です。
サルコペニアの評価基準
日本サルコペニア・フレイル学会ではAWGS2019に基づく診断基準を推奨しています。
評価基準は以下、三つの項目で評価します。
筋肉量の評価

体組成計(インボディ)で骨格筋量指数(SMI)を測定し評価します。
SMI(骨格筋量指数)とは?
両腕と両脚の筋肉量を合計した数を、身長の二乗(m²)で割って算出する指標です。この値は 「全身の筋肉量が標準より少ないかどうか」 を判断するために使われます。
おおよその目安
男性:7.0kg/m2 女性5.7kg/m2未満
上記の基準を下回っていると、筋肉量が少ないと判断されます。
筋力評価

握力で評価します。
男性:28kg未満 女性18kg未満
上記の基準値を下回っていると筋力が少ないと判断されます。
筋機能の評価

歩行速度・椅子立ち上がりテストで評価します
・歩行速度
通常歩行速度1.0m/秒 未満
通常の歩行速度が1秒間に1.0m未満かどうか?を測定します。
1.0m/秒未満の歩行速度は、運動機能の低下や転倒リスクの増加を示唆します。
・立ち上がりテスト
椅子から5回立ち上がるのに 12秒以上かかるかどうかを測定します。
12秒以上かかると、筋力低下・バランス能力低下を示唆します。
【判定基準】

【サルコペニアの場合】
骨格筋量低下(SMI)+低筋力
【重度サルコペニア】
骨格筋量低下(SMI)+低筋力(握力測定)+低身体機能(立ち上がりテスト)
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スリーウエルネスでは、年2回、無料で健康イベント「スリーウエルネス健康Week」を実施しています。通常はパーソナルトレーニング会員の方を対象に、実施している様々な測定を体験できるイベントで、測定結果をもとに、専門家(柔道整復師・理学療法士・看護師)から、カウンセリング付きです。
今回は、①筋肉量 ②血管年齢 ③サルコペニアチェックの3項目を無料で測定できます。
期間は、10月27日(月)~10月31日(金)・時間9:00~15:00 予約は不要です。
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まとめ
サルコペニアは加齢とともに誰にでも起こり得ますが、早期にサルコペニアチェックをすることで、適切な運動、栄養で対策を始めれば予防、改善が可能です。日々の生活に筋力トレーニングやバランスの良い食事を取り入れ「動ける身体」を、維持しましょう。健康な筋肉は未来の生活の質を向上させる資産です。
まずは、サルコペニアチェックで現在の状態を知ることから、はじめましょう。
スリーウエルネスでは医療国家資格(柔道整復師、理学療法士)を持った、専門トレーナーがお客様ひとり一人に合ったトレーニングを提供しています。興味のある方はぜひご連絡ください!