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トレーニング&ケア

2022.08.10

その痛みやしびれ脊柱管狭窄症かも?理学療法士が解説!脊柱管狭窄症の原因と予防

こんにちは。スリーウエルネス理学療法士の原田です。

年を重ねるごとに、日頃の仕事や運動、生活の中で、体のあちこちが痛んだり、不調が続くことありますよね?厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査の概況」によると、日本における病気やけが等で自覚症状のある人(有訴者)のうち、男性では「腰痛」での有訴者率が最も高く、次いで「肩こり」、「鼻づまり」、女では「肩こり」が最も高く、次いで「腰痛」、「手足の関節が痛む」と続きます。 スリーウエルネスでも、腰痛や肩こりを訴える利用者様は多いです。

以前のブログでも「腰痛の原因と予防」というテーマで解説しましたが、今回は高齢者の腰痛の原因として多い「腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)」に注目して解説します。難しい名前の病名で、初めて名前を聞く方もいるかもしれませんが、高齢化が進むなかでロコモティブシンドロームとも関連が強く、痛みや歩行障害によって生活の質を低下させ、日常生活を制限してしまう疾患です。正しく知ることで、予防していきましょう!

日本で腰痛を訴える人はどれくらい?

脊柱管狭窄症のお話の前に、まずは日本における「腰痛」についてみていきましょう。腰痛は生涯を通じて60%~80%の人が経験すると言われています。 冒頭でも触れましたが、腰痛の有訴者率をみると、男性1000人中91.2人で第1位、女性1000人中113.3人で第2位となっており、非常に多くの方が腰痛を自覚していることがわかります。

腰痛の原因

では腰痛はなぜ起きるのでしょうか?実は約85%が非特異的な腰痛(原因が特定できない)という調査結果があります。残りの約15%が特異的な腰痛(原因が特定できる腰痛)です。腰痛を訴える人が10人いても、原因がはっきりとわかるのはそのうち2人にも満たないということです。

また、特異的腰痛の原因としては、脊柱管狭窄症が4~5%、椎間板ヘルニアが4~5%、圧迫骨折が4%、感染性脊椎炎や癌の腰椎転移が1%、大動脈瘤、尿路結石などの内臓疾患が1%未満となっています。 非特異的腰痛の多くは椎間板、椎間関節、仙腸関節背筋などの腰部周辺組織に痛みの原因がある可能性が高いと考えられますが、レントゲンやMRIでも決定的な初見を見つけることが難しいことから、その原因を明確にはできないのが現状です。

脊柱管狭窄症とは?

原因が特定できる腰痛の原因として、椎間板ヘルニアと並び多いとされるのが「腰部脊柱管狭窄症」です。

脊椎(せきつい)は椎体(ついたい)と呼ばれる骨が積み重なってできています。一つ一つの椎体には穴(椎孔)が空いていて、一本の管のようになっています。これを脊柱管といい、その中には脊髄とそれに続く馬尾(ばび)神経が通っています。しかし、加齢などの影響で椎間板や椎体が変形・変性してしまうことや、脊柱管の後ろにある靭帯(じんたい)が厚くなってしまい、その中を通っている馬尾神経や神経根が圧迫されることで、神経組織が血行障害に陥り、脊柱管狭窄症の様々な症状が現れます。

脊柱管狭窄症の症状と原因

脊柱管狭窄症の最も特徴的な症状が、下肢の痛み(坐骨神経痛)やしびれと間欠性跛行(かんけつせいはこう)です。

間欠性跛行とは、歩くと下肢に痛みやしびれが生じ、休むと改善しますが再び歩くと症状が出てしまい連続して長く歩けなくなる症状のことをいいます。

脊柱管狭窄症のタイプ

特徴的なものは坐骨神経痛と間欠性跛行ですが圧迫される部位によって、現れる症状も異なります。圧迫される部位によって、いくつかのタイプに分けられます

①馬尾型(14%)
主に脊柱管中心部が狭くなり、馬尾神経が圧迫されるタイプで、下肢の痛みはなく、両下肢のしびれやだるさ、ふらつき、頻尿、残尿感、便秘等の膀胱障害が生じやすいのが特徴です。

②神経根型(70%)
主に脊柱管の外側が狭くなり、神経根が圧迫されるタイプで下肢の痛みが主訴となります。

③混合型(16%)
馬尾神経と神経根の両方が混在したタイプで、上記の両者を合わせた症状があります。

脊柱管の狭窄は、加齢性の変化で、椎間板の変性や骨の変形、靱帯の緩みなどが原因になります。また、生まれつき脊柱管が狭いために発症するケースもあるようです。一般的には40歳以上の中高年が発症しやすいとされています。ただ、足の血栓性静脈炎、動脈硬化症といった血流障害でも、同様の症状が出るので病院で診断してもらうことが大切です。

脊柱管狭窄症を予防するには?

椎間板内圧を軽減する

腰椎には日常生活の中で常に大きな負荷が加わっています。腰椎の椎間板内の圧力を「椎間板内圧」と言いますが、椎間板内圧は寝ている時でさえも負担がかかっていることが解っています。

立位=100としたときの姿勢別椎間板内圧

腰痛を起こさないためには、この椎間板内圧を軽くすることが大切です。そのためには、腰椎などの骨ではなく、背筋、腹筋の筋力強化し筋肉で身体を支えることが大切です。痛みが強い際は、コルセットを活用しても良いでしょう。しかし、日常的にコルセットを使っていると、自分の筋肉を使わなくなってしまうので着脱のメリハリと運動での筋力アップが大切ですよ。

日常生活動作での注意点

日常生活動作での注意点は、寝るときに膝枕で足をやや高くして休む、布団やマットレスは少し硬めを使う、横向きに寝る時は両ひざの間に枕を挟むなどすると楽ですよ。

また、起き上がる時のコツは、手と膝で四つ這いになり、背骨をねじらないよう注意します。腹筋を使って勢いで起きると腰痛の原因になります。リモートワークなどで座る時間が長くなる方も多いと思いますが、座る際の椅子は背当てや肘かけのあるものを選びましょう。

椅子から立ち上がる際は、片側の足を出来るだけ椅子の後方へもっていき、背筋をまっすぐするようにして立ち上がるようにします。 立っている(立ち仕事)時には交互に片足を低めの踏み台に乗せると、腰への負担が軽くなります。また、物を持ちあげる際にはしっかりしゃがんで物を身体に密着させ立ち上がると、ぎっくり腰などの腰痛も予防できますよ。

筋力強化

重量挙げの選手はなぜ、重たい200、300㎏のバーベルを持ち上げても腰痛を起こさず、競技に臨めるのでしょうか?その秘密は鍛えられた腹筋や背筋の筋力なのです。これは、腹筋と背筋で腹腔内に大きな腹圧を発生させ、重量を支え、腰に加わる負担を軽減しているのです。筋力は何歳になっても、強化することが可能です。筋肉で身体を支え、脊椎への負担を軽減することで、腰痛、ひいては脊柱管狭窄症の予防に繋がりますよ。

スリーウエルネスでできること

スリーウエルネスでは、痛みや不安感を改善できるよう、まずは理学療法士や柔道整復師、看護師などの医療国家資格をもったスタッフがお客様の体の評価を行い、その方に合ったトレーニングを提供します。痛みが強い日は無理にトレーニングをするのではなく、痛みが和らぐようにケアを行います。ケアの内容もお客様の状態に合わせ、選定していきます。

痛みに悩んでいる方、ご家族の身体を心配されている方、スリーウエルネスに一度来て、身体を変えてみませんか?

スリーウエルネス理学療法士 原田

<参考サイト>
日本整形外科学会「脊柱管狭窄症」
厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査の概況」

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